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2012年オペラレビューと2013年観たいオペラ [オペラぁ!]

2012年足を運んだオペラは19本、
個人的偏見による国内オペラ・ランキングは!

1位
新国立劇場「ピーター・グライムズ」
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ウィリー・デッカー演出のミニマルでスタイリッシュな舞台。
北方の漁村の濃密な人間関係を、
硬質な装置と現代音楽に乗せた力強い合唱が圧巻、
最も印象深い作品となりました。

2位
東京二期会「カヴァレリア・ルスティカーナ、パリアッチ」
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ともすればスルーしてしまいそうなメジャー演目、
ところが、日本にもこんな演出家がいたか!と思わせる舞台、
田尾下哲という演出家が忘れられない名前となりました。
簡素な舞台に椅子やテーブルを印象的に使った進行で、
見慣れたオペラを鮮やかに現代に蘇らせた内容でした。

3位
国立劇場「沈黙」
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これまで日本発のオペラといえば、
原作に忠実で観終わって「なるほど、原作通りでした。」というものがほとんどでしたが、
この「沈黙」は遠藤周作の原作も素晴らしいですが、
オペラとなって、原作を超える迫力を持って伝わってきました。
また劇演出家がオペラの演出をするとイマイチ平坦な舞台になってしまう事が多いですが、
新国立劇場演劇部門の芸術監督である宮田慶子の演出は、
物語の音楽的効果を引き出し、メリハリのある舞台作りに成功していました。

さて、今年観たいオペラ、
まずは、新国立劇場の「アイーダ」
絢爛豪華な舞台で開場以来5年ごとに上演されるNo.1オペラ、
巨匠フランコ・ゼッフィレッリの正当演出はこれぞオペラの醍醐味と言える贅沢なものです。
あとは、
東京二期会の「マクベス」
ヴェルディの生誕200年という事もあってヴェルディ作品が多く取り上げられますが、
ペーター・コンヴィチュニーの奇想天外は演出が楽しみです。
早々の再演となりますが、
新国立劇場の「コジ・ファン・トゥッテ」も楽しめる舞台です。

今年もヨロヨロとアチコチに出没予定です。

2012年のそれぞれのレビューはこちら↓

2012年11月28日 新国立劇場 オペラ「セビリアの理髪師」

2012年11月20日 新国立劇場 オペラ「トスカ」

2012年11月9日 日生劇場 オペラ「メデア」

2012年10月2日 新国立劇場 オペラ「ピーター・グライムズ」

2012年9月13日 東京二期会 オペラ「パルジファル」

2012年9月9日 藤原歌劇団 オペラ 「夢遊病の女」

2012年7月13日 東京二期会 オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」「パリアッチ(道化師)」

2012年6月1日 新国立劇場 オペラ「ローエングリン」

2012年5月19日 東京二期会 オペラ「スペイン時間/子どもと魔法」

2012年4月19日 新国立劇場 オペラ「ドン・ジョヴァンニ」

2012年4月10日 新国立劇場 オペラ「オテロ」

2012年3月24日 東京二期会 オペラ「タンホイザー」

2012年3月9日 新国立劇場オペラ研修所  オペラ「スペインの時」「フィレンツェの悲劇」

2012年3月8日 新国立劇場 オペラ「さまよえるオランダ人」

2012年3月3日 藤原歌劇団 オペラ「フィガロの結婚」

2012年2月17日 東京二期会 オペラ「ナブッコ」

2012年2月16日 新国立劇場 オペラ「沈黙」

2012年1月19日 新国立劇場 オペラ「ラ・ボエーム」

2012年1月14日 東京オペラプロデュース オペラ「修道院での結婚」

「2011年オペラレビュー」


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