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新国立劇場 オペラ「タンホイザー」 [オペラぁ!]

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新国立劇場の「タンホイザー」は2007年以来5年ぶりの再演。
初演時のレビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2007-10-12
ですが、実はほとんど覚えていませんでした。
観ていても、
そういえば、こんなのもあったかなぁという程度で、
抽象的な演出ですが訴えかけてくるものがありません。
新国立劇場の舞台って広いなぁ・・・と。

とはいえ何と言っても一番は「タンホイザー」の素晴らしい音楽。
それに新国立劇場合唱団のコーラスが際立っています。
多勢の力強い合唱はもちろん、
ぐっと抑えた群声は聴く者の内面をも揺さぶるように響きます。 
また、
幕開けのヴェーヌスブルグの場。
官能の神ヴェーヌスは色白美白のふくよかで肉感的なイメージですが、
エレナ・ツィトコーワはキリっとした容姿と芯のある低音で、
新鮮なヴェーヌスを演じました。
エイザーベト役のミーガン・ミラーも美しい声で魅力的、
男声では領主ヘルマン役のクリスティン・ジグムンドソンが目を引きました。


新国立劇場でエスカレーター工事?
エレベーターでバリアフリーになっているはずですが、
どうしてメインのアプローチにそんな興ざめなものを作るのでしょうか。


2013年1月23日 新国立劇場 オペラ「タンホイザー」
Richard Wagner : Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg
スタッフ
【指揮】コンスタンティン・トリンクス(Constantin Trinks)
【演出】ハンス=ペーター・レーマン(Hans-Peter Lehmann)
【美術・衣裳】オラフ・ツォンベック(Olaf Zombeck)
【照明】立田雄士(Tatsuta Yuji)
【振付】メメット・バルカン(Mehmet Balkan)

キャスト
【領主ヘルマン】クリスティン・ジグムンドソン(Kristinn Sigmundsson)
【タンホイザー】スティー・アナセン(Stig Andersen)
【ヴォルフラム】ヨッヘン・クプファー(Jochen Kupfer)
【ヴァルター】望月哲也(Mochizuki Tetsuya)
【ビーテロルフ】小森輝彦(Komori Teruhiko)
【ハインリヒ】鈴木准(Suzuki Jun)
【ラインマル】斉木健詞(Saiki Kenji)
【エリーザベト】ミーガン・ミラー(Meagan Miller)
【ヴェーヌス】エレナ・ツィトコーワ(Elena Zhidkova)

【合 唱】新国立劇場合唱団(New National Theatre Chorus)
【管弦楽】東京交響楽団(Tokyo Symphony Orchestra)

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コメント 1

dezire

こんにちは。
私も、「タンホイザー」を鑑賞してきましたので、興味深く読ませていただきました。
私の気が付かなかった所も詳細に書かれていて、当日の舞台が再び目に浮かびました。
ありがとうございます。
エイザーベト役のミーガン・ミラーも美声と強い声を使い分けてで魅力がありましたね。
エレナ・ツィトコーワも毎回聞いていますが今回もステキでしたね。
私個人の感想としては、主役級の歌手と合唱、オーケストラの演奏のバランスもよく、楽しめる舞台だったに感じました。

「愛の妙薬」もご覧になったのですね。
私もシラクーザが出演するので聴きたかったのでがいけませんでした。
こちらの記事も興味深く読ませていただきました。


私もブログに率直な感想などを書いてみましたので、ご意見、ご感想などコメント頂ければ感謝致します




by dezire (2013-02-03 09:37) 

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