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藤原歌劇団 オペラ「ラ・トラヴィアータ」 [オペラぁ!]

untitled.JPG藤原歌劇団の「椿姫」公演。
今年の春には二期会の公演がありましたから、
それに対抗する形になりました。
今年3月二期会公演のレビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2013-03-24

今回の目玉は何と言ってもヒロインのヴィオレッタを歌った、
ソプラノのスター歌手マリエッラ・デヴィーア。
滑らかな発声で繊細な高音を自由自在に操り、
歌の華やかさと、
病弱な悲劇のヒロインのはかなさが並存していて、
なかなかグッとくるものがありました。

相手役の村上敏明はちょっと力が入りすぎのよう。
あえて一途な青年の役作りでそうしているのか、
それならもう少し初々しさも出して欲しかったところです。

お父さんのジェルモン役を歌った堀内康雄は渋いバリトン。
2人を引き裂く嫌われ役ですが、
毒気を抜かれたいいお父さんのように仕立てられていました。

演出の岩田達宗は以前「ラ・ボエーム」がよく出来ていたので期待していましたが、
予算を抑えた工夫のない簡素な舞台には食指が向きませんでした。
幕開けから中央に据えられた白いステージがリングのよう。
最後はリングに倒れる主人公にスタンドから取巻きの手が延びる、
と言った幕切れのようにも見えました。


2013年9月5日 藤原歌劇団 オペラ「ラ・トラヴィアータ」

会場:新国立劇場オペラパレス
公演監督:岡山廣幸
指揮:園田 隆一郎
演出:岩田 達宗
美術:島次郎
衣装:半田悦子
照明:大嶋祐夫
振付:小山久美

キャスト
ヴィオレッタ : マリエッラ・デヴィーア (Mariella Dedia)
アルフレード : 村上敏明
ジェルモン : 堀内康雄
フローラ : 鳥木弥生
ガストン : 所谷直生
ドゥフォール : 三浦克次
ドビニー : 柿沼伸美
グランヴィル : 久保田真澄
アンニーナ : 家田紀子
ジュゼッペ : 山内政幸
使者 : 江原実
召使 : 秋本 健

合唱指揮 : 須藤桂司
合唱 : 藤原歌劇団合唱部
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団
バレエ : スターダンサーズ・バレエ団


タグ:ヴェルディ
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