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新国立劇場 オペラ「カルメン」 [オペラぁ!]

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新国立劇場のカルメンは2007年、2010年に次ぐ3度目の公演。
前回の公演レビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2010-06-19

新国立劇場のラインナップを見て、
「またカルメンかぁ~!」と思ったものですが、
観始めてしまえば緩急に富んだ旋律重視の音楽に酔いあっと言う間の3時間半、
名付けて「カレーライス・オペラ」とでも言いましょうか。

今回のカルメン役はケテワン・ケモクリーゼはグルジア出身のメゾソプラノで、
今回が主役デビューと言う、かわいらしい容姿の若手ですが、
鼻に掛かった低音のフランス語の歌唱が、
倦怠感を漂わせたシャンソンを思わせる、妖艶な魅力を放っていました。
また相手のドン・ホセ役のガストン・リベロが、
ストレートなテノールで歌うので、ますますその個性が引き立ちました。

エスカミーリョ役のドミトリー・ウリアノフはちょっと渋めで重たそうな闘牛士、
他の役で聴いてみたい感じでした。

ミカエラ役は前回と同じ浜田理恵。
この人は本当にけなげな役がぴったり、
消え入りそうなソプラノが全身から染み込んで来ます。
力が入ると上身が大きく揺れてしまうのが気になりますが・・・。

アイナルス・ルビキスの指揮は軽快で、
間をうまくコントロールして緊張の切れない音作りに成功していました。

演出についてはこれまで何度も書いていますが、
こちらは音楽と違って、
各幕の幕切れが間延びして、締りのないものになっていました。


2014年1月29日 新国立劇場 オペラ「カルメン」
Georges Bizet:Carmen


【指揮】アイナルス・ルビキス(Ainars Rubikis)
【演出】鵜山仁(Uyama Hitoshi)
【美術】島次郎(Shima Jiro)
【衣裳】緒方規矩子(Ogata Kikuko)
【照明】沢田祐二(Sawada Yuji)
【振付】石井潤( Ishii Jun)
キャスト
【カルメン】ケテワン・ケモクリーゼ(Ketevan Kemoklidze)
【ドン・ホセ】ガストン・リベロ(Gaston Rivero)
【エスカミーリョ】ドミトリー・ウリアノフ(Dmitry Ulyanov)
【ミカエラ】浜田理恵
【スニガ】妻屋秀和
【モラレス】桝 貴志
【ダンカイロ】谷 友博
【レメンダード】大野光彦
【フラスキータ】平井香織
【メルセデス】清水華澄

【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】TOKYO FM 少年合唱団
【ダンサー】新国立劇場バレエ団
【管弦楽】東京交響楽団


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