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新国立劇場 オペラ「アルマゲドンの夢」 [オペラぁ!]

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新国立劇場の新制作オペラは世界初演の「アルマゲドンの夢」
H.G.ウェルズの短編小説を題材に取りハリ―・ロスの脚本、藤倉大の作曲で、
リディア・シュタイアーの演出。
新国立劇場の大野和士が欧州で活動している若手現代作曲家の藤倉大に企画を持ち掛け、
藤倉が見知りに脚本や演出などを依頼して共同制作のような形でつくり上げたようです。

50年前の通勤電車での会話と、50年後の未来に独裁者に扇動され若者たちが銃を持たされ世界の終末アルマゲドンへと突き進む夢が交錯して進んでいく物語。

演出ビジュアル的には電車の中と夢の世界ではっきりしているのですが、
物語の進行は説明がないと分かりにくく、事前情報もなく観た他の二人は内容が分からなかったと言っていました。

電車の車両が奈落に下りてガラス張りの夢の世界が出現するところはダイナミックだし、ダンスホールで踊る華やかな衣装の若者が次々と上着を脱いで銃を手に取っていく様子など、なるほどと思わせるシーンが散りばめられています。

藤倉大の音楽はアカペラのコーラスで始まり、物語に合わせて打楽器を有効に使った現代音楽で、休憩なしの1時間40分の内容、
独裁者役のセス・カリコのバス・バリトンは圧倒的で、ヒロインのベラ役ジェシカ・アゾーディは毅然とした孤高の戦士のようでした。


2020年11月21日 新国立劇場 オペラ「アルマゲドンの夢」


原 作 :H.G. ウェルズ
台 本:ハリー・ロス(Harry ROSS)
作 曲 :藤倉 大

指 揮 :大野和士
演 出 :リディア・シュタイアー(Lydia STEIER)
美 術 :バルバラ・エーネス(Barbara EHNES)
衣 裳 :ウルズラ・クドルナ(Ursula KUDRNA)
照 明 : オラフ・フレーゼ(Olaf FREESE)
映 像 :クリストファー・コンデク(Christopher KONDEK)
ドラマトゥルク :マウリス・レンハルト(Maurice LENHARD)

クーパー・ヒードン :ピーター・タンジッツ(Peter TANTSITS)
フォートナム・ロスコー/ジョンソン・イーヴシャム :セス・カリコ(Seth CARICO)
ベラ・ロッジア :ジェシカ・アゾーディ(Jessica ASZODI)
インスペクター :加納悦子
歌手・冷笑者 :望月哲也
兵士: 長峯佑典、原田倫太郎、関根佳都


合唱指揮: 冨平恭平
児童ソリスト指導: 米屋恵子
舞台監督: 髙橋尚史

合 唱 : 新国立劇場合唱団
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団

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