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「後藤克芳 ニューヨークだより」展

後藤克芳.jpg
渋谷の松涛美術館で「後藤克芳 ニューヨークだより」展を見た。
後藤克芳は1936に山形県米沢市に生まれ、
子供の頃から画家をこころざし、武蔵野美術学校で西洋絵画を学んで、
1964年には渡米しニューヨークで活動していたらしいです。

1960年代のニューヨークといえば、
アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインなどのポップアートが注目され、
これまでのアカデミックな美術から大衆芸術へと世の中の流れが変わってきた頃で、
まさにそんなポップアーティストの仲間入りをしていたのでしょうか。

製作していたのはウォーホルと同じような大量消費材のパッケージのパロディのようなもので、
木材を加工して塗装を施し、サランラップとか接着剤や釘の箱などを、人の背ぐらいに拡大して精密に再生しています。
大型の作品の製作にはかなりのスペースも必要で、
会場にはアトリエの風景写真もありましたが、ニューヨークであれだけのアトリエを構えていたのですから、
それなりの評価もされていたようです。

文字を並べただけの作品で有名な河原温へ送ったニューヨークの絵葉書もあって、
「I GOT UP」という作品は、「何時に起きた」という言葉だけをエアメールで日本へ延々送りつけるもので、
郵送という行為が芸術になっている面白い作品でした。



2020年11月21日
「後藤克芳 ニューヨークだより」展

“ 一瞬一瞬をアートする”
Goto Katsuyoshi : A Pop Artist in New York
―Turning Every Moment into Art

会期:10月3日(土) ~ 11月23日(月・祝)
場所:渋谷区立 松濤美術館
〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14 TEL:03-3465-9421

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