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NHKニューイヤーオペラ2021 [オペラぁ!]

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1月3日放送NHKニューイヤーオペラ2021

今年はコロナ禍での開催で構成趣向が少々変わっていました。歌手の歌唱時の飛沫が掛からないように、オーケストラはピットだはなく舞台後方に配置、指揮者の前面に歌手が立って歌います。
大掛かりな舞台装置はなく、背面の映像が主な演出要素になっていました。

オープニングは全員によるベートーベン第九の合唱。方々で毎年末に行われる演奏会が中止になったところも多く、日本代表による合唱というところでしょうか。

その後は、ヴェルディやプッチーニ等イタリアオペラの定番やカルメンなど常に人気のある曲の披露、途中、ピアニストの反田恭平がエフゲニー・オネーギンのハイライトでもあるポロネーズを弾けるようなソロの演奏をしました。

ソリストで目を引くのはやはりベテラン、テノールの村上敏明は第1声から役になり切り聴衆を捉える迫力があります。同じくテノールの福井敬は日本を代表するベテランですが歌唱はもちろんですが聴衆を引き付けて離さない力があります。

そしてバスの妻屋秀和の低く響く包容力のある歌声も長年磨き上げられた賜物です。

ソプラノでは森麻季と砂川涼子の対比は見応えがありました。双方容姿端麗ですが、森麻季は終始笑顔で、振る舞いや歌唱も華やか、一方砂川涼子は落ち着いた身のこなしに控え目な歌声に秘めた輝きを感じます。

例年になく出場者も少なく感じましたが、来年は通常構成に戻るよう期待しています。


番組概要

2021年1月3日 第64回NHKニューイヤーオペラコンサート

2021年の幕開きを心揺さぶるオペラ・アリアで祝う。
今年64回目を数える新年恒例ニューイヤーオペラコンサート!
(司会):森田洋平・秋元才加(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)広上 淳一

「交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱つき」 第4楽章から「歓喜の歌」」ベートーベン:作曲
全員(合唱)新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

「歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」」プッチーニ:作曲
(テノール)宮里 直樹、(女性合唱)新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

「歌劇「清教徒」から「ラッパの響きが聞こえ」」ベッリーニ:作曲
(バリトン)上江 隼人、(バス)妻屋 秀和

「歌劇「椿姫」から「ああ、そはかの人か~花から花へ」」ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)伊藤 晴、(テノール)宮里 直樹

「歌劇「仮面舞踏会」から「あの草を摘みとって」」ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)中村 恵理

「歌劇「トロヴァトーレ」から「見よ、恐ろしい火よ」」ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)田崎 尚美、(テノール)笛田 博昭、(男性合唱)新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

「歌劇「リゴレット」から「慕わしい人の名は」」ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)幸田 浩子

「歌劇「リゴレット」から 女心の歌「風の中の羽のように」」ヴェルディ:作曲
(テノール)望月 哲也

「歌劇「リゴレット」から 四重唱「美しい乙女よ」」ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)幸田 浩子、(メゾ・ソプラノ)林 美智子、(テノール)望月 哲也、(バリトン)上江 隼人

「歌劇「タンホイザー」から 巡礼の合唱「ふるさとよ、また見る野山」」ワーグナー:作曲
(合唱)新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

「歌劇「エフゲーニ・オネーギン」から「ポロネーズ」」チャイコフスキー:作曲、リスト:編曲
(ピアノ)反田 恭平

「献呈」シューマン:作曲、リスト:編曲
(ピアノ)反田 恭平

「歌劇「ワリー」から「さようなら、ふるさとの家よ」」カタラーニ:作曲
(ソプラノ)田崎 尚美

「歌劇「カルメン」からハバネラ 「恋は野の鳥」」ビゼー:作曲
(メゾ・ソプラノ)林 美智子、(テノール)村上 敏明、(合唱)新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

「歌劇「カルメン」から 花の歌 「おまえが投げたこの花は」」ビゼー:作曲
(テノール)村上 敏明

「歌劇「つばめ」から「ドレッタの夢」」プッチーニ:作曲
(ソプラノ)森 麻季

「歌劇「マノン・レスコー」から「はなやかに着飾っても」」プッチーニ:作曲
(ソプラノ)砂川 涼子

「歌劇「ロメオとジュリエット」から ジュリエットのワルツ「私は夢に生きたい」」グノー:作曲
(ソプラノ)森谷 真理

「歌劇「ドン・カルロ」から「われらの胸に友情を」」ヴェルディ:作曲
(テノール)笛田 博昭、(バリトン)上江 隼人

「歌劇「蝶々夫人」から「ある晴れた日に」」プッチーニ:作曲
(ソプラノ)大村 博美

「歌劇「アンドレア・シェニエ」から「ある日、青空をながめて」」ジョルダーノ:作曲
(テノール)福井 敬

「楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から「親方たちをさげすんではならぬ」」ワーグナー:作曲
(バス)妻屋 秀和、(合唱)新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

「喜歌劇「こうもり」から「ぶどう酒の燃える流れに」」ヨハン・シュトラウス:作曲
全員(合唱)新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

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