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新国立劇場 オペラ「フィガロの結婚」 [オペラぁ!]

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新型コロナウィルスによる緊急事態宣言中のアンドレアス・ホモキ演出「フィガロの結婚」公演。

指揮者はエヴェリーノ・ピドから沼尻竜典に、伯爵夫人役はセレーナ・ガンベローニから大隅智佳子へ、フィガロ役はフィリッポ・モラーチェからダリオ・ソラーリへ変更。

アルマヴィーヴァ伯爵役のヴィート・プリアンテは日本へ入国後、14日間の待機の後リハーサルに参加したそうで、公演当日も開演時間を2時間繰り上げての上演となり、観客もおよそ収容人員の半分程度でした。

演出上の変更もあり、人がダンボールの中に隠れたり、ダンボールの中にしりもちをついたりといった、細かい演出は省かれ、間隔を取って元気に走り回るような舞台でちょっと散漫な感じでした。

結果的に日本人がキャストの大半を占める上演でしたが、伯爵夫人の代役で歌った大隅智佳子のアリアが特に素晴らしく、澄んだ歌声で声量もあり、伯爵夫人の毅然とした態度と悲しい心が伝わり、劇場のたっぷりした空間に豊かな余韻を残しました。

ケルビーノ役のメゾソプラノ脇園彩も少年のような軽やかな身のこなしで、発声も瑞々しく適役だったようで、カーテンコールでもひと際喝采を浴びていました。地味ながらマルチェリーナ役の竹本節子も良かった。

今年の11月には日生劇場でアンドレアス・ホモキ演出の「こうもり」公演があります。
こちらも楽しみです。


前回の2017年公演のレビューはこちら↓
https://turlinco.blog.ss-blog.jp/2017-04-21


2021年2月9日 新国立劇場 オペラ「フィガロの結婚」

スタッフ
指揮:沼尻竜典
演出:アンドレアス・ホモキ(Andreas HOMOKI)
美術:フランク・フィリップ・シュレスマン(Frank Philipp SCHLÖSSMANN)
衣裳:メヒトヒルト・ザイペル(Mechthild SEIPEL)
照明:フランク・エヴァン(Franck EVIN)

キャスト
アルマヴィーヴァ伯爵:ヴィート・プリアンテ(Vito PRIANTE)
伯爵夫人:大隅智佳子
フィガロ:ダリオ・ソラーリ(Dario SOLARI)
スザンナ:臼木あい
ケルビーノ:脇園 彩
マルチェッリーナ:竹本節子
バルトロ:妻屋秀和
バジリオ:青地英幸
ドン・クルツィオ:糸賀修平
アントーニオ:大久保光哉
バルバリーナ:吉原圭子
二人の娘:岩本麻里、小酒部晶子


合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団

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