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新国立劇場 オペラ「チェネレントラ」 [オペラぁ!]

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新国立劇場の2021-2022シーズンは新型コロナによる緊急事態宣言が解除になった10月1日、新制作のシンデレラ物語「チェネレントラ」で幕開けになりました。

同劇場では2009年に故ジャン=ピエール・ポネル演出の名舞台が上演されましたが、今回は日本を代表する若き演出家、粟國淳の演出で舞台と衣装はアレッサンドロ・チャンマルーギ。


まずは序曲、映画撮影所でスタッフが映画「チェネレントラ」撮影のための打ち合わせ中。オーディションを実施して合格した人は第5スタジオの扉の中に入っていき、序曲が終わると監督・カメラ・音声の3人組による「チェネレントラ」の撮影が始まります。


奥舞台まで広く使った大きな黒い円形の床に4つのオーナメント付き扉とシンメトリーの様式的階段が物語の進行に合わせて変幻自在に移動・変化していき、4枚の半透明な大型のスライドスクリーンで時折前後に舞台を区切り、スクリーン影を映して奥で行われている行動を暗示します。


全体的にやや散漫かとも思いましたが、ロッシーニの古典に近い作品を現代に蘇らせる事には成功していると感じました。


チェネレントラのアンジェリーナ役はメゾソプラノの脇園彩、よくぞこの難しい役を堂々と歌ってくれました。高音と低音を高速で行ったり来たりのロッシーニ節を高音は瑞々しく、中低音はまろやかに、そしてドレスより小間使いの衣装がぴったり、無邪気で純粋なチェネレントラを体現していました。



2021年10月1日 新国立劇場 オペラ「チェネレントラ」
La Cenerentola/Gioachino Rossini

スタッフ
【指 揮】城谷正博
【演 出】粟國 淳
【美術・衣裳】アレッサンドロ・チャンマルーギ(Alessandro CIAMMARUGHI)
【照 明】大島祐夫
【振 付】上田遙
【舞台監督】髙橋尚史

キャスト
【ドン・ラミーロ】ルネ・バルベラ(René BARBERA)
【ダンディーニ】上江隼人
【ドン・マニフィコ】アレッサンドロ・コルベッリ(Alessandro CORBELLI)
【アンジェリーナ】脇園 彩
【アリドーロ】ガブリエーレ・サゴーナ(Gabriele SAGONA)
【クロリンダ】高橋薫子
【ティーズベ】齊藤純子

【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

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