新国立劇場 オペラ「愛の妙薬」

新国立劇場のオペラ「愛の妙薬」は2010年の初演以降４度目の公演。
当初来日が予定されていた海外組指揮者他出演者は、
コロナによる入国制限等により以下のようにほぼ日本人に変更になりました。
指揮：フランチェスコ・ランツィロッタ→ガエタノ・デスピノーサ

アディーナ：ジェシカ・アゾーディ→砂川涼子

ネモリーノ：フアン・フランシスコ・ガテル→中井亮一
ベルコーレ：ブルーノ・タッディア→大西宇宙

ドゥルカマーラ：ロベルト・デ・カンディア→久保田真澄

指揮者は先月の「さまよえるオランダ人」に引き続いてガエタノ・デスピノーサ、
演奏も同じく東京交響楽団。
テンポの良い曲が続く演目ですが、低音の弦楽をしっかりと響かせたメリハリのある演奏でした。

アディーナを歌ったのはソプラノの砂川涼子、
繊細で薄幸な役どころが得意ですが、声量がいる利発なアディーナもなかなか見応えありました。
ネモリーノ役の中井良一もテノールですが中低音も良く響き、
頼りない役柄の割には堂々としていましたが、最後には美女をゲットするのでそれはそれでよし、です。

合掌もコロナシフトで間隔をあけた配置変えになって舞台は散漫になっていましたが、
やむなし、ですね。


2018年の新国立劇場「愛の妙薬」公演のレビューはこちら↓
https://turlinco.blog.ss-blog.jp/2018-03-15　

2022年2月7日　新国立劇場　オペラ「愛の妙薬」

L'elisir d'amore

Music by Gaetano DONIZETTI

スタッフ

【指 揮】ガエタノ・デスピノーサ(D'ESPINOSA)

【演 出】チェーザレ・リエヴィ(Cesare LIEVI)

【美 術】ルイジ・ペーレゴ(Luigi PEREGO)

【衣 裳】マリーナ・ルクサルド(Marina LUXARDO)

【照 明】立田雄士

キャスト

【アディーナ】砂川涼子

【ネモリーノ】中井亮一

【ベルコーレ】大西宇宙

【ドゥルカマーラ】久保田真澄

【ジャンネッタ】九嶋香奈枝

【合 唱】新国立劇場合唱団

【管弦楽】東京交響楽団