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藤原歌劇団 オペラ「蝶々夫人」 [オペラぁ!]

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藤原歌劇団の「蝶々夫人」は1984年のプロダクションで粟國安彦の演出。37年前作品ですが物語に忠実な舞台設定で木造家屋の奥に前庭があって長崎の港を眺望する高台にあります。演出の粟國安彦は現在日本を代表するオペラ演出家粟國淳のお父さんですが、舞台の進行に合わせた人の配置と動きが自然で分かりやすく安心して観ていられます。装置の作り込みも細かく照明が落ちた時の日本家屋の佇まいはしっとりと落ち着いて奥に見える庭も美しく見えます。華やかな和の衣装も見ものです。

蝶々夫人を歌ったのはソプラノの小林厚子、コロナ禍で来日出来なかった歌手の代役等で近頃よく見掛けますが、瑞々しい歌声で、和装の所作も品がありました。

ピンカートン役はテノールの澤﨑一了、見た目は軽薄短小な不良少年、でも歌えば美声でロマンチスト、そのギャップが何とも可笑しく「蝶々さん本当にこの人でいいの?」とつっこみを入れたくなります。

シャ―プレス役はバリトンの牧野正人、逆に「この人がいて本当に良かった。」と思える頼りになる領事になり切っていました。


2021年6月25日 藤原歌劇団 オペラ「蝶々夫人」
台本:ジュゼッペ・ジャコーザ、ルイージ・イッリカ
作曲:ジャコモ・プッチーニ
指揮 鈴木恵里奈  
演出 粟國安彦
再演演出 久恒秀典  
振付 立花寶山
管弦楽 テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
キャスト
蝶々夫人 小林厚子
ピンカートン 澤﨑一了
シャープレス 牧野正人
スズキ 鳥木弥生
ゴロー 松浦健司
ボンゾ 豊嶋祐壹
ヤマドリ 相沢創
ケイト

タグ:プッチーニ
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