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万博記念公園「太陽の塔」 [2019年京都]

1970年に開催された大阪万国博覧会。
「人類の進歩と調和」をテーマとした博覧会で、
太陽の塔はそのシンボルとして前衛芸術家・岡本太郎によって制作されました。
高さは70m、20階建てビルと同じぐらいある巨大オブジェです。

IMG_3744.jpg
当時は塔の手の上に丹下健三設計による大屋根が掛けられていて、
「お祭り広場」としてイベントに使われていました。
写真右側に屋根の骨組みの一部が保存展示されています。

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太陽の塔のお腹にある顔は「太陽の顔」、
頂部には「黄金の顔」背中には「黒い太陽」、
それぞれが現在、未来、過去を表しているそうです。
真近でみると立体感が際立っています。

太陽の塔.jpg
万博開催時の太陽の塔。
人の小ささからその大きさが分かります。

IMG_3751.jpg
内部地下に展示されている4つ目の顔は「地底の太陽」
万博終了後行方不明になっていたものを再建したそうです。
まわりには世界中から岡本太郎が集めたフォークアート、
インスピレーションの源になっていたものだと思います。

IMG_3754.JPG
そして太陽の塔の内部。
想像を絶する巨大イリュージョン空間です。
中央に伸びる七色のオブジェは「生命の樹」、
生物の誕生から上へ向かって進化を表現しています。
基壇にはポプリやウミユリなどの原生類、
照明と音響の効果をあって幻想的です。

IMG_3757.JPG
外周の壁面は今回の改修で厚み20cmのコンクリートで補強したとの事ですが、
狭さは全く感じません。
鱗のような反射板が音響を拡散ていて、
階段を登りながら「生命の樹」を鑑賞しますが、
上のほうへ行くと反射板が穴あきになっていて吸音するようになっています。

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巨大クラゲ!

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太陽の塔の背面はちょっと寂しげ。
黒い太陽はモザイクタイルで多少顔の凹凸もあります。


2019年4月30日 「太陽の塔」
予約制 入館料700円、公園入場料250円
https://taiyounotou-expo70.jp/

太陽の塔の構造・材質・規模
基底部から腕下端まで:鉄筋コンクリート造
腕下端から腕上端まで:鉄骨・鉄筋コンクリート造
腕上端から頂部及び両腕:鉄骨+ショットクリート
高さ:約70メートル
基底部(根元)直径:約20メートル
腕の長さ(片側):約25メートル
黄金の顔(頂部・直径約10.6メートル):ステンレス鋼板に特殊フィルム(金色)貼付
目玉の直径:約2メートル
太陽の顔(胴中央部・直径約12メートル):下地FRP、表面コンクリート吹付、樹脂塗装
黒い太陽(背面・直径約8メートル):黒色陶器(信楽焼)タイル貼付
イナズマ模様:下地:塩化ビニール仕上、正面の「赤いイナズマ」と背面の「緑のコロナ」は、ガラスモザイクタイル
総工費(当時):約6億3千万円(テーマ館全体では約25億9千万円)

タグ:アート
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