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新国立劇場オペラ研修所「カルメル会修道女の対話」 [オペラぁ!]

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新国立劇場研修所の「カルメル会修道女の対話」公演

2009年にも同じ演目の上演がありましたが今回は演出が替わっています。

舞台美術家でもあるシュテファン・グレーグラーの演出は、3面黒の背景に回転舞台に切岩のような床段差や椅子やテーブルにもなる台が配され、中央には櫓のような背の高い骨組に布が掛けられています。

舞台はお盆が回る以外転に転回はないのですが、この骨組が幕切れのギロチンを象徴しているようで何とも不気味です。

総じて緊迫感のある見応えのある舞台だったと思います。

第1幕では修道女長役のメゾソプラノ前島眞奈美が病身の断末魔を迫真の演技で表現、修練長マリー役のメゾソプラノ大城みなみは控えめな動作と感情を押し殺した眼差しで、舞台に緊張感を与え、役柄の個性と演者の個性もそれぞれ良く出ていてました。

男声では司祭役のテノール永尾渓一郎がよかった。


2009年の新国立劇場オペラ研修所「カルメル会修道女の対話」公演レビューはこちら↓
新国立劇場オペラ研究所2009年「カルメル会修道女の対話」

2024年3月1日 新国立劇場オペラ研修所「カルメル会修道女の対話」

Dialogues des Carmelites / Francis Poulenc


【作 曲】フランシス・プーランク
【台 本】ジョルジュ・ベルナノス
【指 揮】ジョナサン・ストックハマー
【演出・演技指導】シュテファン・グレーグラー
【照 明】鈴木武人
【音 響】青木駿平
【衣裳コーディネーター】増田恵美(モマ・ワークショップ)
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【オペラ研修所長】佐藤正浩
【主 催】新国立劇場

キャスト
【ド・ラ・フォルス侯爵】佐藤克彦(第24期)
【ブランシュ】冨永春菜(第25期)
【騎士】城 宏憲(第10期修了)
【マダム・ド・クロワシー】前島眞奈美(第24期)
【マダム・リドワーヌ】大髙レナ(第24期)
【マリー修道女長】大城みなみ(第24期)
【コンスタンス修道女】渡邊美沙季(第26期)
【ジャンヌ修道女】小林紗季子(第9期修了)
【マチルド修道女】一條翠葉(第20期修了)
【司祭】永尾渓一郎(第25期)
【第一の人民委員】水野 優(第19期修了)
【第二の人民委員/ティエリー】松浦宗梧(第25期)
【ジャヴリノ/看守】中尾奎五(第26期)
【役人】長冨将士(第24期)
【修道女たち】アンヌ修道女:河田まりか(第23期修了)ジェラール修道女:斉藤真歩(第20期修了)ほか

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