野口美香の「器」 [アートっ！]
連休明け週末の横浜赤レンガ倉庫、
クリエーターが集うらしい「横浜・湘南クラフトマーケット」は、
雨が降ったり肌寒かったりで、
小さいブースに作品がところ狭しとチマチマ並べられてはいるものの、
通路はガラ～ンと淋しいかぎり。
出品されている作品も、
主婦のバザーもどき素人ショップから、プロの商店然としたものまで、
いろんなものがありましたが、
およそアートとは結びつかない趣味の店が過半でした。
そんな中でただ一つ目に付いたのが,
この高さ８センチぐらいの野口美香さんの陶芸作品です。
エメラルドともターコイズとも言えないマットなブルーの釉薬に、
かすかに土の色が透けています。
花をデフォルメしたか、
天使を抽象化したようなデザインは、
模様に合わせた土の盛り上げと線彫りで、
陰影のある立体感を生んでいます。
傾いていてもお構いなし、クソが付いていても気にしない。
大らかさと繊細さの入り混じった作風です。
本人は短髪で一見クールなロック歌手風、
でも話すとベラバラの関西弁で、
３ヶ月前に逗子にやって来たばかりだそうです、
これから本格的な活動が始まるのでしょうか？
大いに期待したいところです。
で、さて何に使おうと思案しましたが、
いまのところコーヒーカップに使っています。
取手がない分、盛り上がっている部分が引っ掛かりになって持ちやすく、
しかもその厚みのおかげで熱くなくていいです。
３０００円でした。
