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新国立劇場 オペラ「カルメン」 [オペラぁ!]

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新国立劇場の「カルメン」は新制作で演出は2019年に同劇場の「トゥーランドット」を演出したアレックス・オリエ。

1992年のバルセロナオリンピックの開会式を手掛けるなど屋外大規模イベントの演出が得意のようで、今回も工事用の足場を思わせるパイプの構成で舞台を広く使ったダイナミックな演出です。照明の使い方の野外ステージのように色を変えたり袖から強い光を当てたりします。

物語も現代に置き換えられ、軍隊は警察管に、たばこ工場の女工たちはロックのシンガーやグルーピーになっています。カルメンのハバネラは舞台上でマイクを持って歌い、カメラは歌手を捉え、後ろの大スクリーンにモニターされています。

思い切った読み替えですが最後まで大きく破綻する事もなく進みます、密輸団が白い袋の麻薬を運ぶ演出も笑えました。しかし幕切れの闘牛場のシーンでは特に機転の利いた演出もなく、ちょっと力尽きた感がありました。

カルメンを歌ったのはフランス出身のメゾソプラノ、ステファニー・ドゥストラック。ちょっと舌を巻いたようなハスキーな歌声に細身の容姿で男をもてあそぶロックシンガーぶりを発揮。

相手役のホセは代役のテノール村上敏明になりましたが、なかなか迫力のあるしっかりした発声と堂々とした立ち振る舞いでカルメンと対等に対峙していました。

ミカエラ役はお馴染みのソプラノ砂川涼子、出番は少ないですがミカエラの歌を聴くためにカルメンを観に行くといってもいい程の名曲、「青い服のかわいい子」が現代演出でブルージーンズだったのは残念でした。

2021年7月6日 新国立劇場 オペラ「カルメン」
Carmen/Georges Bizet

スタッフ
【指 揮】大野和士
【演 出】アレックス・オリエ(Àlex OLLÉ)
【美 術】アルフォンス・フローレス(Alfons FLORES)
【衣 裳】リュック・カステーイス(Lluc CASTELLS)
【照 明】マルコ・フィリベック(Marco Filibeck)

キャスト
【カルメン】ステファニー・ドゥストラック(Stéphanie D'OUSTRAC)
【ドン・ホセ】村上敏明
【エスカミーリョ】アレクサンドル・ドゥハメル(Alexandre DUHAMEL)
【ミカエラ】砂川涼子
【スニガ】妻屋秀和
【モラレス】吉川健一
【ダンカイロ】町 英和
【レメンダード】糸賀修平
【フラスキータ】森谷真理
【メルセデス】金子美香
【合 唱】新国立劇場合唱団、びわ湖ホール声楽アンサンブル
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団


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