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2006年9月13日 新国立劇場 オペラ「ドン・カルロ」 [オペラぁ!]

新国立劇場は駅から傘なしで行けるのですが、
アプローチがないのは何だかかえって味気ない気もします、
特に傘を持ってる雨の日には。
6時半の開演で、皆さん間際に駈け込みです、・・・私もですが。

舞台はしっくいを塗ったような厚い壁を十字に4分割し、
その空洞が十字架を表してるような感じです。
で、その十字で分割された1/4が実はいろんな立体をしていて、
進行に合わせて前後左右、又は上下に移動していろんなシーンを作っていきます。
抽象的な演出ですが照明の効果もあり良く出来ていると思いました。

ですが、全編十字を構成する壁の移動だけで、
「3時間の舞台でこれだけっ!」と思ったのは私だけでしょうか?
あと、全体的に沈んだトーンで、暗~い雰囲気はストーリーのせい?と思いつつ、
思い当たって調べてみると演出は、
去年「フィデリオ」で観たマルコ・アルトゥーロ・マレッリ、
衣装はダグマー・ニーファイント=マレッリこの方たち夫婦なのでしょうか、
シンプルな舞台なのにねっとりと絡みついてくるものがあります。

歌手ではエリザベッタ役の大村博美。
去年の「蝶々夫人」はハマリ役だと思いましたが、
それ以上のものを聴かせてくれたと思います。
王妃の立ち振る舞いとしてどうかな首を傾げるところもありましたが、
「私のこの歌を聴いて下さい。」という想いが伝わってきました。

終演は10時すぎ、カーテンコールもそこそこに席を立つ人も結構見掛けましたが、
喝采も鳴り止まず・・・。
それって、スタンディングオベーション?それとも帰るついでの拍手?



2006年9月13日 新国立劇場 オペラ  「ドン・カルロ」

【作曲】ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi)
【原作】フリードリヒ・フォン・シラー
【台本】ジョセフ・メリ/カミーユ・デュ・ロクル
【イタリア語訳】アキッレ・デ・ラウジェレス/アンジェロ・ザナルディーニ
【指揮】ミゲル・ゴメス=マルティネス(Miguel Gomez-Martinez)
【演出・美術】 マルコ・アルトゥーロ・マレッリ(Marco Arturo Marelli )
【衣裳】ダグマー・ニーファイント=マレッリ(Dagmar Niefind-Marelli)
【照明】八木 麻紀(Yagi Maki) キャスト

キャスト
【フィリッポ二世】ヴィタリ・コワリョフ(Vitalij Kowaljow)
【ドン・カルロ】ミロスラフ・ドヴォルスキー(Miroslav Dvorsky)
【ロドリーゴ】マーティン・ガントナー(Martin Gantner)
【エリザベッタ】大村 博美(Omura Hiromi)
【エボリ公女】マルゴルツァータ・ヴァレヴスカ(Malgorzata Walewska)
【宗教裁判長】妻屋 秀和(Tsumaya Hidekazu)
【修道士】長谷川 顯(Hasegawa Akira)
【テバルド】背戸 裕子(Seto Yuko)
【天よりの声】幸田 浩子 (Koda Hiroko)

【合唱】新国立劇場合唱団(New National Theatre Chorus)
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団(Tokyo Philharmonic Orchestra)


タグ:ヴェルディ
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コメント 1

バジリン

確かに3時間は長いですね!
おしりも痛くなるかも・・・。
by バジリン (2006-09-16 13:22) 

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