ガルニエ オペラ座 バレエ「ジゼル」 [2007年パリ]
パリのガルニエ・オペラ座はナポレオン3世のパリ改造都市計画のうち、
貴族や資産家の社交場としてシャルル・ガルニエの設計によって1875年に完成しました。
贅を尽くした建物ですが、
社交場というだけあって、贅沢ないろんな部屋がたくさんあります。
有名な中央階段やベルサイユ宮殿の鏡の間のようなホワイエ、
それに続くバルコニーや全室、付室の数々。
これ、ちょっと休憩時間中に回りきれません。
劇場内部は、皇帝の色である金と赤で飾られた2000あまりの客席とバルコニーで覆われ、
天井を見上げると、
1965年にシャガールによって描かれた「オペラの祭典」が、
劇場の荘厳な造りと対象的に幻想的な雰囲気を醸し出しています。
当時は反発もあったでしょうが、全くフランス人の芸術に対する理解に感心します。
↓シャガールの天井画、1964年までは何が描いてあったのでしょう。
ジゼルはフランスのアドルフ・アダン(Adolphe Adam)の作曲で、
1841年にパリで初演された古典バレエの傑作です。
特に第1幕の音楽は美しく、バレエも技術だけでなく優美さが求められます。
その主役ジゼルを支えるアルブレヒト役のジョゼ・マルティネズは高い身体能力で、
舞台に厚みを与えていました。
第2幕は大人数によるバレエの展開となりますが、
みんなが気持ちいいくらい指の先までピタっと合っていて、
なるほど、歴史が深ければ舞台の詳細に至るこだわりまで違うのだと、
改めて感心しました。
学芸会風のセットは、
もうちょっと何とかならないものかと思いましたが、
それも含めて古典なんだと妙に納得してしまいました。
チケット手配はオペラ座のホームページから。
1週間たらずで日本へ郵送されてきました。
座席は平土間後ろの方で80ユーロでした。
ジゼル(Giselle)
指揮・・・ポール・コネリー(Paul Connelly) オペラ座の常任指揮者のようです。
ジゼル・・・アニエス・ルテステュ(Agnes Letestu)
アルブレヒト・・・ジョゼ・マルティネズ(Jose Martinez)
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