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藤原歌劇団 オペラ「仮面舞踏会」 [オペラぁ!]

2013011011ope.png生誕200年を祝うヴェルディ・イヤー。
藤原歌劇団の公演は、
ヴェルディ中期の作品「仮面舞踏会」。

演出は粟國淳。
その簡素で低予算の舞台は、
幾つかある装飾のない階段状の舞台を、
シーンに合わせて配置を変え、
背景やシャンデリアなどの備品で、
情景を表現しながら物語を進行させていきます。
そして、その色のない舞台に、
派手な中世の衣装が想像を掻き立てます。

ダブルキャストの2日間公演の初日。
主役のリッカルドを歌ったのはテノールの村上敏明、
総督の重い役ですが、
中低音もしっかり声が出て貫禄も十分。
後で分かったのですが2006年にも神奈川県民ホールで、
同じ役を歌っていました。↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2006-09-05

部下のレナート役は堀内康雄。
ベテランの安定したバリトンで総督を支えますが、
妻が総督と不倫では、悲劇の結末もやむなしと言ったところでしょうか。

その妻のアメーリア役は野田ヒロ子。
繊細なピアニッシモが胸に響きますが、
総督を「愛している。」といいながら真剣に夫に貞節を訴えますが、
ちょっと説得力に欠けます、そんなおおらかな時代だったのでしょうか。

その他、占い師のウルリカを歌ったアルトの森山京子、
ズボン役のオスカルを歌った大森智子、
ヴェルディが振り分けた魅力的な役と歌を、
それぞれが個性的に表現していました。

東京フィルハーモニーを指揮した柴田真郁は今回藤原デビューとの事ですが、
ヴェルディの熱い音楽を躍動感溢れる演奏で再現しました。


2013年2月10日 藤原歌劇団 オペラ「仮面舞踏会」

会場:東京文化会館
公演監督:岡山廣幸
指揮:柴田真郁
演出:粟國淳
装置・衣装:アレッサンドロ・チャンマルーニ
照明:笠原俊幸
振付:伊藤範子

出演
リッカルド : 村上敏明
レナート : 堀内康雄
アメーリア : 野田 ヒロ子
ウルリカ : 森山京子
オスカル : 大森智子
シルヴァーノ : 江原実
サムエル : 若林勉
トム : 小田桐貴樹
判事 : 真野郁夫
召使 : 狩野武
暗殺団 : 田中大揮・別府真也・前田進一郎・和下田大典

合唱指揮:須藤桂司
合唱/藤原歌劇団合唱部
管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団


タグ:ヴェルディ
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