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東京二期会 オペラ「パルジファル」 [オペラぁ!]

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東京二期会の「パルジファル」はフランス国立ラン歌劇場との共同制作で宮本亞門の演出。近年、映像を多用したアーティスティックな舞台美術とひねりの効いた演出で目が離せない演出家。

今回は舞台を美術館に置き換えて、主人公パルジファルの分身の少年と、その母親が黙役で登場、序曲などではお盆の上を回転する展自室を巡る黙劇が演じられます。人類の進化を表す猿の剥製の展示もあり、進化途中の猿が展示を抜け出し要所要所で主人公の行動を問い質したりします。

変わった演出という意味では面白く観れましたが、今一つ説得力は感じられませんでした。

パルジファル役は福井敬、強靭な喉を思わせる突き抜けるテノールは圧巻。
クンドリ役は田嶋尚美、艶のあるソプラノで、華やかさのあります。

読売日本交響楽団を指揮したのはセバスティアン・ヴァイグレ。4時間半に渡るワーグナー最後のオペラ、全編で1曲のようなうねりのある大作を緊張感を途切れさせる事なく、厚みのある演奏で聴かせてくれました。

幕が下りてしばらくの静寂、全ての聴衆が余韻に浸っていたようです。


2022年7月13日 東京二期会 オペラ「パルジファル」


スタッフ

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ(Sebastian WEIGLE)

演出:宮本亞門

装置:ボリス・クドルチカ(Boris KUDLIČKA)

衣裳:カスパー・グラーナー(Kaspar GLARNER)

照明:フェリース・ロス(Felice ROSS)

映像:バルテック・マシス(Bartek MACIAS)

合唱指揮:三澤洋史

演出助手:三浦安浩・澤田康子

舞台監督:幸泉浩司

公演監督:佐々木典子

公演監督補:大野徹也

キャスト

アムフォルタス:黒田博

ティトゥレル:大塚博章

グルネマンツ:加藤宏隆

パルジファル:福井敬

クリングゾル:門間信樹

クンドリ:田崎尚美

第1の聖杯の騎士:西岡慎介

第2の聖杯の騎士:杉浦隆大

4人の小姓: 清野友香莉・郷家暁子・櫻井淳・伊藤潤

花の乙女たち:清野友香莉・梶田真未・鈴木麻里子・斉藤園子・郷家暁子・増田弥生

天からの声:増田弥生

合唱:二期会合唱団

管弦楽:読売日本交響楽団

タグ:ワーグナー
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