新国立劇場 オペラ「椿姫」 [オペラぁ！]
演出については過去の公演レビューを参照ください。
今回ヴィオレッタ役はコロナによる入国制限の関係でアニタ・ハルティヒから中村恵理に交代。
脇役ではよく注目されていましたが、ついに主役のチャンスを得て舞台を成功に導きました。
結核で23歳の若さで命を落とすパリ社交界の高級娼婦役、若く張りのある声とキレのある発声で目が離せません。終幕の悲しみに暮れる歌唱にグッと来ました。また、アルフレード役のマッテオ・デソーレとの掛け合いもぴった。
東京交響楽団を指揮したのはウクライナ出身のアンドリー・ユルケヴィチ。間を有効に生かした緩急のある指揮で緊張感が途切れません。母国はロシア軍に侵攻されて大変な状況ですが音楽の力が平和へ導く一助になる事を願ってやみません。
2019年の公演レビューはこちら↓
https://turlinco.blog.ss-blog.jp/2019-12-01
2022年3月10日 新国立劇場 オペラ「椿姫」
La Traviata Music by Giuseppe VERDI
スタッフ
【指 揮】アンドリー・ユルケヴィチ(Andriy YURKEVYCH)
【演出・衣裳】ヴァンサン・ブサール(Vincent BOUSSARD)
【美 術】ヴァンサン・ルメール(Vincent LEMAIRE)
【照 明】グイド・レヴィ(Guido LEVI)
【ムーブメント・ディレクター】ヘルゲ・レトーニャ(Helge LETONJA)
【再演演出】澤田康子
【舞台監督】斉藤美穂
キャスト
【ヴィオレッタ】中村恵理
【アルフレード】マッテオ・デソーレ(Matteo DESOLE)
【ジェルモン】ゲジム・ミシュケタ(Gezim MYSHKETA)
【フローラ】加賀ひとみ
【ガストン子爵】金山京介
【ドゥフォール男爵】成田博之
【ドビニー侯爵】与那城 敬
【医師グランヴィル】久保田真澄
【アンニーナ】森山京子
【ジュゼッペ】中川誠宏
【使者】千葉裕一
【フローラの召使い】上野裕之
【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団
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