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L’INHUMAINE (イニューメン)・・・人でなしの女 [映画ぁ!]


「イニューメン」は1923年にアメリカ資本の元、
フランスで製作された伝説の映画です。

1920年代といえば「戦艦ポチョムキン」ぐらいしか思い浮かびませんが、
娯楽と言えば舞台中心で映画自体が珍しかった時代に、
屋外ロケなしの全てスタジオ撮影で素晴らしい幻想世界を作り上げています。
しかも芸術界におけるさまざまな分野のトップアーティストが、
スタッフとして名を連ねています。

しかしパリでの初上映当時は、前衛的かつ奇抜すぎる内容だったため、
4日間で上映禁止となり以降上映する機会はありませんでした。
それを1986年にフランスの有志がパリの映画祭で取り上げたところ絶賛を浴び、
また映画以外にも芸術的価値の高い事が改めて知られるところとなりました。

日本でも1990年にオーチャードホールにて、
フランスの現代音楽のアンサンブルにのせて5日間上映されています。


↑ヒロインの恋敵の部屋の様子を伺うマハラジャ
 セットはロベール・マレ・ステヴァンによるもの

L’INHUMAINE (イニューメン)
監督・・・マルセル・レルビエ(MARCEL L’HERBIER)
装置設計・・・アルベルト・カヴァルカンティ(ALBERTO CAVALCANTI)
実験室設計・・・フェルナン・レジェ(FERNAND LEGER)
屋外セット設計・・・ロベール・マレ-ステヴァン(ROBERT MALLET-STEVENS)
庭園設計・・・クロード・オータン-ララ(CLAUDE AUTANT-LARA)
家具デザイン・・・ピエール・シャロー(PIERRE CHAREAU)
衣装・・・ポール・ポワレ(PAUL POIRET)

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