「ロバート・ウェルチ」のカトラリー [東京ピンポイント]
ロバート・ウェルチ(Robert Welch)1929-2000は、
イギリスのプロダクトデザイナー。
安価なステンレス素材を用いたシンプルで洗練されたデザイン、
その上、機能的で量産可能なスタイルが特徴。
ロンドンのアートカレッジ在学中の1950年代に、
北欧に渡り、デザインや銀細工を学び、
帰国後、Old Hall社よりステンレスのポットや食器などを発表。
1960年頃に家族経営のロバート・ウェルチ社を設立、
自社工房からナイフやフォークなどのシルバーをはじめ、
多くの傑作を世に送り出しました。
イギリスの金物というとまず真鍮などの鋳物を思い浮かべますが、
ステンレス素材ながら、冷たさを感じさせないデザインで、
彫物細工というよりは、立体成形による造形美を感じます。
Robert Welch
↑はAmmonite Hollowのシリーズ。
グリップにアンモナイト模様を施した、
中空で存在感のある量感たっぷりのカトラリーで、
ステンレススチールのミラー仕上げ、
適度な重量感でしっくりと手に馴染みます。
独創的な素材の扱い方と簡素ながら完成されたデザインに、
素材を知り尽くした職人の技と、
デザイナーとしての知的センスを感じます。
日本では、
エトランジェ・ディ・コスタリカで扱いがあります。
etranger di costarica
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