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森美術館 「ル・コルビュジェ展」 [パリの敵は東京で!]


2007年9月2日 森美術館 「ル・コルビュジェ展」



六本木ヒルズで開催中の「ル・コルビュジェ展」
日曜日でしたが、ほぼ朝イチで行って来たのですが、
なかなか人気のようで、結構賑わっていました。

ル・コルビュジェは1887年スイスに生まれ、
1920年代以降、主にフランスで活躍した建築家で、
モダンデザインのアーキテクト、近代建築のお父さんとも言える人です。

最近の展覧会では体験型のものが人気ですが、
この企画も、
パリにある彼のアトリエ、マルセイユの集合住宅の一室、カップ・マルタンの別荘など、
原寸モデルで空間体験が出来ます。
集合住宅の空間構成が分かりやすく再現されていましたが、
扉に付いた木の取手や、
現地から持って来たらしいコンパクトなキッチンでは、
吊戸棚に鍋を引っ掛けるフックが付いていたりと、
都市レベルでの居住空間の提案をしていながら、
こんなディテイルまで追求していたのかと、今更ながら感心しました。

日本にある彼の作品は、
上野にある「国立西洋美術館」だけですが、
当時ル・コルビュジェは上野に、
美術館を中心として周辺にいろんな施設を配した、
文化地区を形成する計画を提案していましたが、実現しなかったのは残念です。

そのかわり、通りを挟んで反対側には、
美術館の竣工後、弟子である前川國男設計の東京文化会館が建設され、
コンクリートむき出しの近代建築が共鳴するように、
上野の文化ゾーンの景観をつくっています。
文化会館の方は少々武骨な建物で、
いくらか子供っぽいデザインのように思いますが・・・。

西洋美術館は地震大国の日本にあって、
フランスからそのまま持って来たような、
細い柱に大きな吹き抜けやトップライトのある繊細でクールな建物ですが、
今では地震対策として免震装置が取り付けられているそうです。
まぁ、何百億円もする絵が飾ってあるのですから、
可能だったのでしょうね。
と、思っていたら世界遺産にする話もあるんだトヵ?

パリで見た「ラ・ロシュ邸」についてはこちら↓
http://blog.so-net.ne.jp/turlinco/2007-01-15


ル・コルビュジエ展 : 建築とアート、その創造の軌跡

2007年5月26日(土)~9月24日(月・祝)
開館時間:月・水-日10:00-22:00|火10:00-17:00
入館料:一般1,500円、学生1,000円、子供500円
会場:森美術館
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
TEL:03-5777-8600


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コメント 1

kenta-ok

集合住宅の再現など興味深いものでした。
by kenta-ok (2007-09-15 11:47) 

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