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FIVE ILLUSTRATORS EXHIBITION [アートっ!]


ファイブ イラストレーターズ エキシビジョン 「5」
2007年11月9日(金)~14日(水)
原宿 ペーターズショップ アンド ギャラリー
しんじあさい、オザワミカ、かとうくみ、玉村升一、仲西太 展

ペーター佐藤と言えば、
ミスタードーナツのパッケージに印刷された、
無邪気に微笑む、つるつるの頬っぺたをしたアメリカンボーイズアンドガールズのイラストが、
真っ先に想い浮かびますが、
1994年に49歳で急逝した彼の意思を受け継ぐこのギャラリーは、
原宿の喧騒から少しはずれた木造家屋も建ち並ぶ、
路地を入ったところに白抜きの青い看板をひっそりと出しています。



黄色とブルーの壁に挟まれた狭い通路の先がギャラリーになっていて、
5段ぐらい下がった1階フロアと2階が、
上り下りが楽しい階段でつながった展示スペースになっています。
2階の部屋の真ん中には大きな天窓がとられていて、
こんな密集地で陽が射していたら意外な感じだろうなと、
雨の当たるガラスを見上げていたら、
更に3階もあるとの事で、ここはなかなか構造が不可解な建物です。

今やっている企画展は、

オザワミカさん
http://www015.upp.so-net.ne.jp/mo-works/
シングルラインで描かれた少年の背景をパステルカラーに色付けした作品、
モデルは自分の子供との事で、
動きのある対象を眩しそうに眺める作家の想いが伝わってくるようです。
その本人、もとても母親には見えないのですが。

仲西太さん
http://cloud-room.com/index.html
パステルカラーを重ねた、ほのぼのした木版画のように見える絵は、
実はCGによるものだそうで、
偶然を装ったかすれや色の重なりなど全て巧まれたもの。
しかも、女性の作家を思わせるファンシーな作風など、
ことごとく予想を裏切る本人、実は沖縄の人でかなりのんびりした感じ。


玉村升一さん
http://torinoco.com/index.html
昔の瓶入りジュース「リボンシトロン」を思わせる、
簡略化された対象が看板屋さんの色使いで表現されていて、
厚みのある枠をくるんだキャンバスに描かれています。
かなりグラフィックな作品ですが実は手描きというのも不思議、
はにかみながら話す大阪弁がいかにも几帳面そうな感じでした。


かとうくみさん
http://www.kato-kumi.com/
人の何気ない仕草の中の一瞬の表情を、
巧みな水彩で表現した絵は、
まさしくペーター佐藤の申し子といった感じです。
本人は繊細な絵からは想像もつかない体育会系人間で、
その大きな声が常に小さな会場にひびいていましたが、
自分の作品については、ついに何も語ってくれませんでした。

しんじあさいさん
この人だけは会場にいませんでしたが、
絶叫する本人が、描かき込まれた渦巻く情報の中に、
飲み込まれそうに見える作品など圧巻でした。

の5人展です。
皆さんそれぞれ全く違う作風ですが、
パソコン世代という大きなくくりでは、
同時代的感覚を共有しているように感じました。


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