SSブログ

映画「マーサの幸せレシピ」 [映画ぁ!]

martha.jpg原題「Bella Martha」が、
どうして「マーサの幸せレシピ」となるのか、
気持ち悪い邦題で日本では、
損をしている名作のひとつではないでしょうか?

料理をテーマに敏腕女性シェフが、
街で1番になれない理由の「愛情が足りない事」に、
気付いていく物語を、
淡い色彩の美しい映像とシックな音楽で描いた作品。

ドイツの曇天風景は暗くて陰鬱で気が滅入りそうな感じですが、
監督はあえて明るいイタリアの風土と、
イタリア人の陽気さとの対比を意図しているようです。
厨房での堂々とした仕事と冷蔵室で思い悩む姿も面白い対比、
アパートでは下階の人との係わり合いなども、
主人公を客観的に見せる監督サンドラ・ネットルベックの冴えた手腕を感じます。

主人公のマルティナ・ゲデックは、
キリっとした知的オーラのある完璧主義のシェフ。
ソファで仰向けになり、
髪を広げた姿を上から撮った冒頭シーンが、
印象的に彼女の成功と自信を物語っています。
途中、生意気な小娘や、
セルジオ・カステリット扮する陽気なイタリア人シェフの登場で、
価値観がどんどん崩壊していくところが見物。

見終わって、「あぁ~美味しいもの食べたい!」と思う作品。


「マーサの幸せレシピ」(Bella Martha)

製作:2001年 独

キャスト
マルティナ・ゲデック:マーサ
セルジオ・カステリット:マリオ
ウルリク・トムセン:サム
マクシメ・フェルステ:リナ

スタッフ
監督:サンドラ・ネットルベック
製作:カール・バウムガードナー、クリストフ・フリーデル
脚本:サンドラ・ネットルベック
撮影:ミヒャエル・ベルトル


タグ:映画
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1