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新国立劇場 オペラ「蝶々夫人」 [オペラぁ!]

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新国立劇場の栗山民也演出「蝶々夫人」は2005年以来たしか5回目の公演。
度々の再演ですが人気演目で劇場のドル箱なのでしょうか?
日本ならではの小道具や作法を盛り込んだ演出は外国人にも人気のようです。
前回は3年前の2011年、公演レビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2011-06-10

今回はなんと主役の蝶々さん役の降板が当日発表になりました。
「蝶々さんを歌いたくてオペラ歌手になる決心をした」
というアレ
クシア・ヴルガリドゥ、
リハーサル風景が新国立劇場のフェイスブックにも掲載されていて、
楽しみにしていたのに残念でしたが、本人の無念さはいかばかりでしょうか。

代わって舞台にたったのは
石上朋美、
お知らせちらしによるとイタリア等で多数のキャリアがあるようです。
もともと本公演のカバーで入っていたのだと思いますが、
いったい何時交代が決まったのでしょう。
2時間を越える上演時間をほぼ出ずっぱりで歌いますが、
緊張が途切れる事なく蝶々さんの繊細さと力強さを表現しました。

またこの公演は照明を駆使した演出で、
背面の壁に映る影の効果を狙っていますから、
全編に渡ってかなり細かい立ち位置が決められていると思うのですが、
自然な動きで全く遜色を感じさせませんでした。
本人にとってもビッグチャンスになったのではないでしょうか。

そして今回の指揮者はケリー=リン・ウィルソン。
初めての女性指揮者のオペラでしたが、
なかなか力強い演奏で、
要所で日本的な間のような静寂を生み出し、
日本をよく理解したプッチーニの作品世界を広げているように感じました。



2014年1月30日 新国立劇場 オペラ「蝶々夫人」
Madama Butterfly Giacomo Puccini

スタッフ
指揮 : ケリー=リン・ウィルソン(Keri-Lynn Wilson)
演出 : 栗山民也
美術 : 島次郎
衣裳 : 前田文子
照明 : 勝柴次朗

キャスト
蝶々夫人 : 石上朋美
ピンカートン : ミハイル・アガフォノフ(Mikhail Agafonov)
シャープレス : 甲斐栄次郎
スズキ : 大林智子
ゴロー : 内山信吾
ボンゾ : 志村文彦
ヤマドリ : 小林由樹
ケート : 小野和歌子

合唱 : 新国立劇場合唱団
管弦楽 : 東京交響楽団

タグ:プッチーニ
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