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新国立劇場 オペラ「椿姫」 [オペラぁ!]

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新国立劇場の「椿姫」は2015年のプロダクションの再演、
ヴァンサン・ブサールの演出はガラスや紗幕を使った幻想的な空間に、
象徴的にピアノを配した暗示に満ちた演出。
2015年の公演レビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2015-05-20

演出については2015年に書いた通りですが、
今回は特に、
ヴィオレッタ役のイリーナ・ルングが素晴らしい。
ちょっと重ための声質ですが、超高音も楽にこなし、
囁くような歌声でもコーラスに消されるような事がありません。
ちょっとビブラートが掛かった歌い方はマリア・カラスを彷彿とさせます。

ロシア人との事ですが、
ラテン系の妖艶な魅力を感じさせる役作りも堂々としていて、
容姿体形も申し分なく、
ポストアンナ・ネトレプコと言ったら言い過ぎでしょうか。

相手役のアルフレードを歌ったのはアントニオ・ポーリ。
甘くない、丹精な歌声で、
二人の相性もぴったりのようです。

ジェルモン役のジョヴァンニ・メオーニも、
ヴィオレッタを突き放すと言うよりは寄り添った感じで、
慈愛のあるお父さん風。

とにかく、
「もう1回観たい。」と思わせるトラヴィアータでした。


2017年11月16日 新国立劇場 オペラ「椿姫」
La Traviata  Music by Giuseppe VERDI
 
スタッフ
【指 揮】リッカルド・フリッツァ(Riccardo FRIZZA)
【演出・衣裳】ヴァンサン・ブサール(Vincent BOUSSARD)
【美 術】ヴァンサン・ルメール(Vincent LEMAIRE)
【照 明】グイド・レヴィ(Guido LEVI)
【ムーヴメント・ディレクター】ヘルゲ・レトーニャ
【再演演出】久恒秀典
【舞台監督】村田健輔

キャスト
【ヴィオレッタ】イリーナ・ルング(Irina LUNGU)
【アルフレード】アントニオ・ポーリ(Antonio POLI)
【ジェルモン】ジョヴァンニ・メオーニ(Giovanni MEONI)
【フローラ】小林由佳
【ガストン子爵】小原啓楼
【ドゥフォール男爵】須藤慎吾
【ドビニー侯爵】北川辰彦
【医師グランヴィル】鹿野由之
【アンニーナ】森山京子
【ジュゼッペ】大木太郎
【使者】佐藤勝司
【フローラの召使い】山下友輔
 
【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

タグ:ヴェルディ
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