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藤原歌劇団 オペラ「ランスへの旅」 [オペラぁ!]

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藤原歌劇団のオペラ「ランスへの旅」公演。
1825年ロッシーニがシャルル十世の戴冠祝賀行事のために作曲したオペラで、
当時はパリ・イタリア座のスター歌手による歌の競演のような趣きだったようです。

今回の演出は松本重孝。
舞台はパリとランスの間にある湯治場のホテル、
客室へ続く廊下と中庭風の空間が、
オーソドックスな書割で表現されていますが、
全幕を通して舞台の転回もなければヒネりもなく、
ちょっと物足りなく感じる舞台ですが、
その分、歌手陣に期待が高まります。

フォリビル伯爵夫人役はソプラノの佐藤美枝子。
高い技術力で貫録のある歌いぶりです。

即興詩人役の砂川涼子は、
舞台上で奏でられるハープの音色に合わせて、
しっとりと詩を聴かせます、上の画像がそのシーン。

リーベンスコフ伯爵約は小堀勇介。
日本のロッシーニ歌い!?
と思わせるように突き抜けるテノールで聴衆を引き付けます。

全編ロッシーニ節の効いた小気味よい音楽に、
個性あるソリスト達の歌声を堪能しました。

2006年には同じく藤原歌劇団で、
エミリオ・サージ演出の「ランスへの旅」公演がありましたが、
リゾート感を出した白いデッキチェアがきしんで耳障りでしたが、
大いに記憶に残る舞台でした。
さて今回の舞台は長く記憶に残るでしょうか?

当時の公演レビューはこちら↓
https://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2006-10-21

2019年9月5日 藤原歌劇団 オペラ「ランスへの旅」
会場:新国立劇場

総監督 :折江忠道
指揮 :園田隆一郎
演出 :松本重孝
 
CAST
コリンナ :砂川涼子
メリベーア侯爵夫人 :中島郁子
フォルヴィル伯爵夫人 :佐藤美枝子
コルテーゼ夫人 :山口佳子
騎士ベルフィオーレ :中井亮一
リーベンスコフ伯爵 :小堀勇介
シドニー卿 :伊藤貴之
ドン・プロフォンド :久保田真澄
トロンボノク男爵 :谷友博
ドン・アルヴァーロ : 須藤慎吾
ドン・プルデンツィオ :三浦克次
ドン・ルイジーノ :井出司
デリア : 楠野麻衣
マッダレーナ : 牧野真由美
モデスティーナ :丸尾有香
ゼフィリーノ : 山内政幸
アントーニオ : 岡野守
 
合唱:藤原歌劇団合唱部/新国立劇場合唱団/二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 
STAFF
合唱指揮:須藤桂司
美術:荒田良
美術補:大沢佐智子
衣裳:前岡直子
照明:服部 基
舞台監督:菅原多敢弘
副指揮:安部克彦
演出助手:奥野浩子

タグ:ロッシーニ
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