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「ピエール・エルメ・パリ 青山」 [パリの敵は東京で!]

パリの店は行列でしたが、ここはガラガラでした。

青山通りに面した大きなショーウィンドーからは、
白にグレーの縞が入った清楚な大理石の床の広い店内に、
ゆったりと商品が並べられた贅沢な様子が伺えますが、
いざ入ろうとすると、
若草色に塗られたフラットな扉は、
必ずしもウェルカムな造作ではなく、
人を選んで開かなくなるような仕掛けでもあるように、
取手もなく固く閉じています。

ただ向こうが見えない引分けの自動ドアなのですが、
妙な瞬間的緊張を味わいながら中へ入ります。
(一瞬開かなかったらどうしようと思ってしまうのです。)

店の中程には、
小さなシルバーのテーブルを沢山並べた上に、
氷のかたまりを思わせる分厚いアクリルの器が乗せられ、
そのくぼみに焼菓子やチョコレートが品良く並べられています。



2階はサロン・ド・テになっていてお茶も飲めるようです。
大理石の階段を上るとガラス張りの小部屋、ここは瞑想室?
中には白い彫刻が飾ってあります、食べられるの???

階段の背面は通りに面したガラス張りのカウンター、
階段から壁を介してラウンジとバーコーナーのようなところ。
こじんまりしていて心地良さそうです。
人数を聞かれましたが、
ケーキを買いに来ただけなので、断って下りました。

ここでは、ラッピングも違います。
白い手提げには、葉っぱ状にいくつも穴が空いていて、
中の様子が見え隠れしています。

中の箱も組み立てると自動的に取手が出来るタイプのものではなく、
きれいなキューブで側面にはあざやかな色使いのロゴが入っています。
(エルメスではありません)

そんな中からこんなのが出て来ます。
これが、
ピエールエルメの代表作「イスパハン」です。

ローズの特大マカロンにフランボワーズ、
ライチとバラ風味のバタークレームをはさみ、
ローズの花びらには露の一滴が落してあります。

ル・ノートルからラデュレのシェフ・パティシエを経て独立、
スイーツ界のピカソと称されたピエール・エルメですが、
味だけでなく、店頭から口に運ばれるまでの、
過程までを演出するなど、
トータルにサプライズなプロデュースになっています。


ピエール・エルメ・パリ青山(PIERRE HERME PARIS AOYAMA)
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山1・2F
Tel:03-5485-7766

タグ:パリ 食べる
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