SSブログ

藤原歌劇団 オペラ 「ラ・ボエーム」 [オペラぁ!]


boheme4.jpg藤原歌劇団の「ラ・ボエーム」。
昨年1月に、
オーチャードホールで上演されたものの再演。
洋画家佐伯祐三風の、
荒いタッチで街並が描かれた油絵のような書割が話題になった、
岩田達宗氏演出の舞台
その時の様子は↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2007-01-28

場所は変わって、テアトロ・ジーリオ・ショウワ、
小さめのホールで観る舞台もなかなかの迫力です。
登場人物がステージから溢れて、
客席まで使った演出は前回なかったもの。
メインキャストの6人は総じて若く元気な感じが印象的、
特に前回と同じマルチェッロ役の谷友博さんが好演で、
悩める若者の苦悩と押さえきれないエネルギーを上手く表現、
むさ苦しい格好で歌うバリトンもいい感じでした。

ムゼッタの赤い靴を、
未練がましく、いつまでも持っていて、
それに気付いたムゼッタが、
ミミの最期の後、
マルチェッロの胸に頬を寄せる幕切れは、
さりげなく心温まる余韻を残す演出でした。

ロドルフォ役の市原多朗さん、
声はよく出ていたように思いましたが、
一本調子だったのがちょっと残念。

ミミ役の野田ヒロ子さんは、
細い体に似合わぬ声量で驚きましたが、
高音は反響の多いホールで割れ気味、
役柄を考えても、
もう少し抑えて歌った方が良かったのでは、
ささやくような歌声が良く響くホールです。
背が高く、
相手役との身長差がないのもちょっと違和感。

すがらしかったのは子供たちのコーラス、
演技力も抜群で、
あれだけ動きながらの合唱、
前半の最後を大いに盛り上げてくれました。


2008年11月28日 藤原歌劇団 オペラ「ラ・ボエーム」
会場 テアトロ・ジーリオ・ショウワ

【公演監督】 岡山廣幸
【指揮】松下京介 
【演出】岩田達宗

キャスト
ミミ : 野田ヒロ子
ロドルフォ : 市原多朗
ムゼッタ : 佐藤美枝子
マルチェッロ : 谷友博
ショナール : 柴山昌宣
コッリーネ : 久保田真澄
ベノア : 折江忠道
アルチンドロ : 柿沼伸美
パルピニョール :望月光貴

合唱 : 藤原歌劇団合唱部
児童合唱 : 多摩ファミリーシンガーズ
管弦楽 : 東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団


タグ:プッチーニ
nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2