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「ダニエル・オスト」展 [アートっ!]

main.jpgダニエル・オストはベルギーのフラワーアーティスト。
一度知人から、
男性作家で面白いからと、
作品集を見せてもらった時に、
ずいぶん彫刻的な生け花があるものだと、
感心した記憶がありますが、
一目見て心に残る印象的な作品を創る作家です。
そして今、
西武ギャラリーで行われている展覧会は、
まさにオストワールド。
いくらか落としぎみの照明の元に、
水滴を光らせた小品から大作、
端正なものから華やかなものまで、
およそ50点ぐらいはあったでしょうか。
生ものを扱うためだと思いますが、
たった1週間の会期のために、
これだけ揃えるとは何とも贅沢な展覧会です。

形式に囚われない自由な発想と造形ながら、
生き生きとして、
およそ植物らしくない造形が自然に見えるのは、
植物の特性を正確に理解しているからでしょう。
花の1本1本が思考を持って、
オストの考えに従っているように見えます。

そしてその作品は見る者に呼びかけ、
見る者は、その力に引き寄せられます。

苔を敷き詰めた作品は心地よいソファのようで、
撫でたり、座ったりしてみたくなるし、
蔓をゆりかごのように編んだ中に作られた花畑や、
水草が浮かぶ水盤の上に葦を拝み合わせて作った教会建築のような作品は、
思わず小人になって中に入ってみたい衝動に駆られます。

日本の花器を使ったものや、
花器には水草、花はその上に浮かんでいるという作品もあります。
バカラのクリスタルを用いた作品では、
花器の形状をインスピレーションの源として、
スパイラルなどの造形が増殖展開していくようなものなど、
器と花の新たな関係を模索しているようにも感じます。

朝一番で行きましたが今日はサイン会もあるとの事で、
若い女性を多く見かけました、
もはや、タレント的存在!?


西武 創業70周年 特別企画
「ダニエル・オスト 花と煌きの小宇宙展」
華麗なる祝いの空間への誘い

■会期:2010年3月17日~23日
■会場:別館2階=西武ギャラリー
■開場時間:午前10時~午後8時
■入場料:一般1,000円、大学・高校生800円、中学生以下無料

■主催:西武池袋本店
■後援:ベルギー王国大使館、日本・ベルギー協会
■協力:バカラ、第一園芸、コム・デ・フルール
■企画協力:ダニエル・オスト事務局

“花の建築家”と称されるベルギーのフラワーアーティスト、ダニエル・オスト。
生まれ育ったヨーロッパと彼が愛してやまない日本という、
ふたつの異質な文化と空間を融合させた斬新なイメージは、
大きな反響をもって迎えられました。
2009年3月には、室町時代の象徴、世界文化遺産の金閣寺・方丈で、
一期一会の「生きた花の芸術」を創造し、話題となりました。
今回は、花器としてバカラのクリスタルピースを組み合わせるなど、
ヨーロッパの生活に根ざした華麗なる祝いの空間を演出、
驚きと感動に満ちた「花の小宇宙」の世界を展開しています。

タグ:アート
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