天才でごめんなさい「会田誠」展 [アートっ!]
六本木ヒルズの森美術館で開催中の「天才でごめんなさい 会田誠」展
さすが天才、その作品群の幅の広さと完成度の高さに唖然としました。
「美少女の盆栽」は肉感的な手足が曲がりくねった枝となり、
ぱっちり目のりリカちゃん人形のような頭からは松葉の髪が生えて、
不思議かわいい立体作品に仕立てられています。
「今年は豊作じゃ~」と叫ぶ前歯の抜けたお百姓さんは、
畑からルイ・ヴィトンのバッグを大根さながらに収穫。
着飾った女性を食い物にする者はその対極にある人というような風刺か。
←また「考えない人」とかいう巨大立体は、
おにぎり頭の生き物が、
花咲く金のうんこの上に、
鎮座しているという奇妙な作品
黒い漆縁の屏風絵は、
立派なお寺に置いてみたら、
意外に違和感ないかも、と思わせるもの。
日本の伝統的な銀箔絵を思わせる、
シュールな巨大絵画のモチーフは「電柱とカラス」
それが格調高く描かれています。
また、18禁の部屋もあり、
膝、肘の関節から先がなく包帯を巻いた美少女の連作は、
一度見てしまうとしばらく頭から離れなくなってしまうほど衝撃的。
少女の包丁を入れて寿司のネタにしてしまうような狂気の妄想に駆られものも。
ピンクの部屋という床と壁の全面に腸のようなピンクのやわらかい管を描いた空間や、
紗布の蚊帳に人形をはべらせた美少女メルヘン娼婦の巣窟のような作品等々・・・。
奇想天外な発想で次々と刺激的な作品を生み出す氏は、
自ら「同じ事は2度としない。」と言っているとおり、
今後の展開は全く予測不可能、
その作品を欲しいとは思いませんが、実に愛すべきエロ変態アーティストです。
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