新国立劇場 オペレッタ「こうもり」

新国立劇場のオペレッタ「こうもり」

前回観た2009年公演のレビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2009-01-28

同じ演出ですが、
セリフの随所に散りばめられた日本語など笑いを誘うネタは、
練り直されてパワーアップしているようです。
「ショウチュウ」「サケ」「スシ」「・・・・」等知ってる日本語は全部並べそうな勢いです。
セリフ以外でも、
女たらしのアイゼンシュタインが収監される時には、
無類の好色が主人公のモーツァルトのオペラドンジョヴァンニを口ずさむなど、
要所要所にスパイスが効いています。

そのアイゼンシュタインを歌ったアドリアン・エレートは、
知的で神経質そうな容姿ですが、
酔っ払いの女たらしの役がかえって新鮮でした。

声で存在感を発揮したのは女声陣。
アデ－レ役のジェニファー・オローリンは、
小間使いに似合わない堂々とした迫力ある歌唱で、
役柄以上の存在感を示しました。

シャンパンに酔いつつ、歌あり踊りありの楽しい舞台は、
1月も終わりに近づき日常生活に戻った日々にあって、
お正月の弛緩した時間を思い起こさせるものでした。


2015年1月29日　新国立劇場　オペレッタ「こうもり」

Die Fledermaus

Music by Johann STRAUSS II

【指揮】アルフレート・エシュヴェ(Alfred ESCHWÉ)

【演出】ハインツ・ツェドニク(Heinz ZEDNIK)

【美術・衣裳】オラフ・ツォンベック(Olaf ZOMBECK)

【振付】マリア・ルイーズ・ヤスカ(Maria Luise JASKA)

【照明】立田雄士

キャスト

【ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン】アドリアン・エレート(Adrian ERÖD)

【ロザリンデ】アレクサンドラ・ラインプレヒト(Alexandra REINPRECHT)　　

【フランク】ホルスト・ラムネク(Horst LAMNEK)

【オルロフスキー公爵】マヌエラ・レオンハルツベルガー(Manuela LEONHARTSBERGER)

【アルフレード】村上公太

【ファルケ博士】クレメンス・ザンダー(Klemens SANDER)

【アデーレ】ジェニファー・オローリン(Jennifer O'LOUGHLIN)

【ブリント博士】大久保光哉

【フロッシュ】ボリス・エダー(Boris EDER)

【イーダ】鷲尾麻衣

【合　唱】新国立劇場合唱団

【管弦楽】東京交響楽団

コメント 1

ブッファ好きです。

大晦日にこれを観る気持ちが何となくわかる気がします。

by きりきりととと (2015-02-05 11:55)