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新国立劇場 オペラ「ばらの騎士」 [オペラぁ!]

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新国立劇場の「ばらの騎士」公演。
再々演でしたが前回は2011年、東日本大震災の影響で、
観る予定をしていた初日のみ中止になり、2007年の初演以来8年ぶり。
2007年の公演レビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2007-06-13

今回は元帥夫人役がベテランのアンネ・シュヴァーネヴィルムス。
得意の役柄だそうですが成熟した女性の立ち振る舞いと奥行きの深い歌声は絶品。
時代掛ったウィーン貴族の黄昏れた感じがしみじみと伝わってきます。
2006年にパリで観て感動した記憶がありますが、
新国立劇場サイトのインタビューでも当時のヴェルニッケの鏡を使った演出は、
思い出深いプロダクションだと語っていました。
2006年パリの公演レビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2007-01-12

オクタヴィアンを歌ったのはステファニー・アタナソフ。
力の入った歌唱で気持ちが先走る少年を巧みに演出、
ほぼ出づっぱりながら最後まで歌い切った感じでした。

オックス男爵はユルゲン・リン、
憎めないエロオヤジ役ですがちょっと大人しめ。
その代わり、ファーニナル役のクレメンス・ウンターライナーが、
威厳ある花嫁の父親を毅然とした歌声で存在感を示し、
舞台を引き締めていました。

当日は皇太子の列席があり新国立劇場の芸術監督と観賞、
警備のため幕間にホワイエの出入りが一部制限されていました。


2015年5月27日 新国立劇場 オペラ「ばらの騎士」
Der Rosenkavalier/Richard Strauss

スタッフ
【指揮】シュテファン・ショルテス(Stefan SOLTESZ)
【演出】ジョナサン・ミラー(Jonathan MILLER)
【美術・衣裳】イザベラ・バイウォーター(Isabella BYWATER)
【照明】磯野睦(ISONO Mutsumi)

キャスト
【元帥夫人】アンネ・シュヴァーネヴィルムス(Anne SCHWANEWILMS)
【オックス男爵】ユルゲン・リン(Jürgen LINN)
【オクタヴィアン】ステファニー・アタナソフ(Stephanie ATANASOV)
【ファーニナル】クレメンス・ウンターライナー(Clemens UNTERREINER)
【ゾフィー】アンケ・ブリーゲル(Anke BRIEGEL)
【マリアンネ】田中三佐代
【ヴァルツァッキ】高橋淳
【アンニーナ】加納悦子
【警部】妻屋秀和
【元帥夫人の執事】大野光彦
【ファーニナル家の執事】村上公太
【公証人】晴 雅彦
【料理屋の主人】加茂下稔
【テノール歌手】水口聡
【帽子屋】佐藤路子
【動物商】土崎譲

【合唱】 新国立劇場合唱団
【管弦楽】 東京フィルハーモニー交響楽団

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