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養老「天命反転地」 [2019年京都]

天命反転地は2010年に他界した芸術家荒川修作の巨大アート。
岐阜県養老山脈の麓の野原を自在に切り刻んだ体験型作品で1995年に完成、
そこに立つと人は平衡感覚を失い既成概念が取り払われて自由になるというもの。

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【楕円形のフィールド】
完成当時は曲線を多用した造形物が異様にそそり立っていましたが、
24年経って、構造物に汚れや劣化はあるものの、
苗木だった樹木が成長して不思議な森のようになっています。

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背景の養老山脈と一体になり、雄大で自然な景観。

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楕円フィールドの外縁。

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【宿命の家】
地上に飛び出しているのは、いびつに曲がった低い壁、
床のガラス越しにキッチンや便器、バスタブなどが見え、
生活空間は地下になっているという設定です。

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すり鉢の底に当たる場所からは、
四方に曲がりくねった通路が登っています。

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波打った地面には世界の都市の地図が描かれ通り名が刻まれています。

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【極限で似るものの家】
迷路のような建物で屋根が岐阜県の形をしています。
住むためのキッチンなどの設備が壁を貫通していたり、
天井に張り付いたりしています。
建物は斬新でも24年前の設備機器は古めかしく見えます。

手前の岩山は【昆虫山脈】
1998年に増設された作品で、皆せっせと登っていました。

急峻な坂や崖もあり、
運動靴やヘルメットの貸し出しがあるぐらい過酷な鑑賞環境で、
オープン当初も怪我をする人がいたそうですが、
荒川修作は「以外と少なかったなぁ。」と平然としていたそうです。


2019年5月5日 養老「天命反転地」
入場料:750円
https://www.yoro-park.com/facility-map/hantenchi/


タグ:アート
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