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新国立劇場 オペラ「蝶々夫人」 [オペラぁ!]

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新国立劇場の「蝶々夫人」は2005年の初演以来7度目の公演。
もはや新国立劇場の定番演目で4日間公演でしたが会場はほぼ満席、
今回からは日本語字幕に英語字幕も加わって、
いよいよ海外客を本格的に取り込もうという意欲を感じます。
また、
この舞台美術を担当した島次郎が今年4月に亡くなり、
ますます貴重な舞台となったようです。

蝶々夫人を歌ったのはソプラノの佐藤康子、
控え目で安定した所作と歌唱で15歳の生娘を演じます。
ピンカートン役はレナート・レンツェッティ、
長身のイケメンで港々に女を作る女たらしヤンキー、
眉を下げて甘くささやくような歌声で純情な蝶々さんを手籠めにします。

ただ一人常識と広い見分のあるアメリカ大使シャ―プレス役は須藤慎吾、
ピンカートンに「純粋な女性を悲しませてはいけない。」と、
貫禄のバリトンでたしなめますが、
ピンカートンは無邪気な利己主義で聞く耳を持ちません。
が、
このシーンの音楽が官能的でとても美しい、
幕切れでのシャ―プレスの予想通りの結膜を嘆く独白でも、
同じフレーズが使われていますが、
悲劇を暗示するところに、
甘美な音楽をそっと忍ばせるプッチーニの作曲手法に感心します。

2017年の公演レビューはこちら↓
https://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2017-02-03

2019年6月7日 新国立劇場 オペラ「蝶々夫人」
スタッフ

指揮:ドナート・レンツェッティ(Donato RENZETTI)

演出:栗山民也

美術:島次郎

衣裳:前田文子

照明:勝柴次朗

再演演出:澤田康子

舞台監督:髙橋尚史

 

キャスト

蝶々夫人:佐藤康子
ピンカートン:スティーヴン・コステロ(Stephen COSTELLO)

シャープレス:須藤慎吾

スズキ:山下牧子
ゴロー:晴 雅彦

ボンゾ:島村武男

ヤマドリ:星野 淳

ケート:佐藤路子

 

合唱指揮:冨平恭平

合唱:新国立劇場合唱団

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団


タグ:プッチーニ
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